星空チャンネル 世界観紹介
ファンタジー系チャンネル編


「星空チャンネル」のファンタジー系3チャンネルは、主として現代日本を舞台としつつ、ヨコ軸の広がりを展開する作品群を置いていく予定です。
1、妖怪の世界――Channel AURORA-SKY

人間と妖怪の狭間

人間 」と「妖怪 」は、いわば内と外である。両者は対称の関係ではない。

科学的に定義されしホモサピエンスが 「人間」ならば、「妖怪」とはその外部に生き、科学という認識のレンズに映り込むことを拒む、地球上のあらゆる意志存在の総称である。ゆえに、彼らの本性は、火や水、あるいは生物種など、人間が「人為」と区別して「自然」として概念化しているところのものである。いにしえから「神」や「精霊」と呼ばれ、畏れられてきた彼らだが、今、人間と彼らの関係のバランスは急速に崩れつつあった。

彼らはこの星とともに生きる、自由なるトリックスターである。それはすなわち、「人間」という領域・科学のものさしが有効な領域の内側へも侵入可能であるということを意味する。本来の居場所をなくしつつある彼らの中には、人間社会のシステムに迎合し、本性を隠して人間に擬態して生きる者もある。一方、彼らを虐げる人類を蔑視し、憎む者も多い。

人間と妖怪の狭間には、人の歴史が作りあげてきた大きな壁があった。

そして、その狭間を生きることを運命づけられた者たち(異形者)がいる。彼らは「 」あるいは「童子 」と呼称されることがある。彼らはすなわち、「人間」という線引きの内から逸脱した者、あるいは逆に、外部から「人間」の生活領域へと転がり込んだ者である。人の妖化と妖の人化の際に起こる境界の通過とはいわば、現世における役割交換であり、因果の「空白」を埋める存在として転がり込むことで、新たな自我へと生まれ変わることを意味する。以前の自己としての記憶の多くは失われるが、経験がそれを再構築させることもある。

2、魔物の世界――Channel SKY-PUNK

「自由」を恐れる者、受け入れる者

世界は天・地・冥の三層構造をもっている。人の旅路は、この3つの世界の彷徨である。

天界・冥界もまた人の世のうつし絵である。近代化が進んだ現在では、極度に営利化・合理化された文明システムに育っている。企業戦士化された職業天使、「天導使」や「地導使」が勤め、人々は積んだ徳を資産として生活する。そして、多くの住民はこの極度に数値化された貨幣システムを疑わず、一定程度の平和のなかで共同体を営んでいる。

しかし、3つの世界からあぶれた者たちもいる。3界の境界領域は、聖邪混沌の「」である。「海」には取り残された文明の破片が、島々となって浮遊している。そこには「人」と起源と同じくしながら、人との接触を拒み、あらゆる所属から解放された、自由の者たちが住んでいる。人は時にそれを「魔物」として表象し、恐れ、あるいは敬ってきた。

無数に存在する「魔界の島」は、人間や天使を超越したアナキストたちの島である。三つ巴の人の世の世界に対して、土星の輪のように距離を置く世界である。「大きな文明」の破片を独自に育てながら、小さな島の小さな秩序が偏在している。「自由」を恐れぬ彼らは時に「鬼門」を抜け、「不自由」な人の世で騒動を起こすのである……。
3、異次元の世界

※近日更新予定