ダーク ピアニスト
前奏曲4 千の薔薇と千のキス
後編
そして、遂にコンサートは90回を超えた。しかし、ルビーの腕は冴え渡っていた。回が増すごとに感動は増し、観客の数も増えて行った。1度弾いた曲は弾かないという鉄則を守り、曲数だけでも既に1500曲を越えていた。が、この辺りになって来ると有名な曲はほぼ弾き尽くしてあとはマイナーな曲とか練習曲とかの小品なども織り交ぜて行かなければならなかった。他にはまだ弾いたことのない曲を練習したり、クラシック以外の分野から選んだりと、だんだん曲選びも難しくなる。それでもルビーはクラシックに拘った。
「でも、そうすると弾いたことのない曲ばかりになっちゃうわよ」
エステレーゼが言った。
「うん。でも、最近の曲って楽譜見ただけじゃわからないから、いちいちCDを聴かなくちゃならないから余計な時間も掛かっちゃうし……」
「どうして? 楽譜を見たら聞こえるんだってあなた言ってたじゃない」
「そうなんだけど……。最近のはだめなんだ。まるで聞こえないの」
「ふーん。不思議ね」
「うん。僕にもよくわからないんだけど……。そうだ。ツェルニーがあったよ。あれも練習曲だけど、40番とか50番にはきれいな曲がたくさんあったよ」
「そうね。実際、コンサートで弾いてるのもあったわ」
そして、二人はまた新たな楽譜を揃え、練習を始めた。と言ってもルビーはたった数回弾いただけでほとんどの曲をマスターしてしまうのでそんなに時間は要さなかったのだが……。
「あら、ねえ、この曲、まだ弾いてないんじゃない?」
楽譜をチェックしていた彼女が言った。
「何?」
「ほら、これ、ブラームスの……」
楽譜を見せるエスタレーゼ。
「しかも、これってショパンの曲をアレンジしたものですって……」
ルビーがちらりと楽譜を見て嫌な顔をした。
「ああ、それね……。まったく、よくもまあ、人の曲にこんな装飾をたらたら付けてくれたよね。吐き気がする」
「嫌い? 弾けないの?」
「弾ける。弾いたことはないけど弾ける。でも……」
その表情を見てエスタレーゼがクスリと笑う。
「ルビーにも得意じゃない曲があるのね」
「ないよ!」
ルビーがバン! と鍵盤を叩く。
「貸して」
彼女の手から楽譜を取り上げるとざっと目を通し、おもむろに演奏を始める。しかし、珍しく何度も途中からやり直したり、楽譜を見直したりして弾き直す。そんなことをしばらく続けた後、唐突にCDを聴かせて欲しいと言った。それで、彼女は使用人に頼んでその曲が入っているCDを3枚買って来てもらったのだが、それらを聴いたルビーはまた嫌な顔をした。
「やっぱりだ。この楽譜が間違ってる……というか、弾いてる連中も全部間違いだらけじゃないか!」
「間違い? だって、みんな有名なピアニストばかりなのよ」
「曲が難し過ぎるんだよ」
「それじゃ、弾けないの?」
「弾けるさ。僕だったらね。でも、こんなの弾ける奴なんか滅多にいないさ」
とぶつぶつ言いながらまたピアノに向かう。そして、その日は夕方までかかってプログラムを完成させた。そして、次の日もそのまた次の日も、ルビーにとっては新曲が多かった。
「ちょっとルビー、大丈夫なの? このままじゃホントにレパートリーが尽きちゃうわよ」
「大丈夫だよ。まだラストにとってある曲もあるし……その間に弾く曲を増やせばいいんだから……。ほら、今度はこれを練習して……痛ゥ!」
突然、楽譜を取り落として手首を押さえた。
「どうしたの? 大丈夫?」
心配そうに覗き込むエスタレーゼ」
「手が痛い……どうして?」
「ちょっと見せて」
彼女がそっと触れると彼はあーっと悲鳴を上げた。
「ちょっと、こんな熱をもってるじゃない。大丈夫? 腱鞘炎かもしれないわ。どうしましょう。お医者様に診せないと……」
「腱鞘炎? お医者様だって? いやだよ! そんなの」
「だって、このままじゃピアノが弾けなくなっちゃうわよ」
「いやだ!」
彼は叫んだ。
「とにかく冷やした方がいいわ。氷をもらって来てあげる」
そうして彼女は氷と湿布薬をもらって来てくれた。
「どう?」
「うん。冷やすと少しいいみたい」
そして、その日は開演直前まで安静にして冷やし、途中の休憩でも氷で冷やして後半の舞台へ出て行った。しかし、それはまさに激痛との闘いだった。鍵盤に指先が触れる度、今まで経験したことのない痛みが彼を襲った。これまでいろいろな痛みを受けて来た彼だったが、腱鞘炎になったのは初めてだったのだ。ピアニストは誰でも一度は通る道とは聞いていたが、自分には関係ないと思っていた。これまでいくら弾いてもそんな風になったことがなかったからだ。それが、何故今なのか? 彼には納得出来なかった。
(痛い……! でも、弾かなきゃ……これはコンサートだ。途中でやめる訳には行かない。それに、もし、やめたりしたら……)
ルビーは耐えた。これまでだって耐えられたのだ。どんな痛みでさえ耐え抜いて生き延びた。だから、今、この痛みに耐えられない筈がない。そう頑なに信じて……。
「ルビー!」
演奏が終わって彼が通路へ戻って来た。全身汗びっしょりで顔も若干青ざめている。背後ではまだ鳴り止まない拍手が聞こえていた。
「氷を……」
消え入りそうな声でルビーが言った。エスタレーゼがすぐにタオルに包んだそれを当てる。が、もうほとんど感覚がない。
「ううっ……!」
軽く動かしただけでも激痛が走った。
「ごめん……」
心配そうに覗き込んでいるエスタレーゼにルビーが言った。その目からは涙がつうと流れている。
「どうしたの? 何故謝るの?」
「去年、君がショパンの曲を練習していた時、腱鞘炎になって痛いって言ってたのに、僕は、無神経に、そんなの大したことじゃないって、ピアノを弾いただけで手を痛めるなんて理解出来ないって酷いことを言った……。僕、これまで自分がなった事なかったからよくわからなかったんだ。本当にごめん……。こんなに痛いなんて知らなかった……。銃の練習で痛めた時よりもっと痛い……」
「ううん。いいのよ。多分、わたしのなんか大した事ない。あなたの方が余程重態だわ」
と、そっとその手を包んで言った。
「ありがと……」
そこへマルコがやって来て言った。
「客がアンコールと騒いでるんだが……」
「おじ様、今日はとても……」
そう言い掛けるエスタレーゼを脇に退け、ルビーが顔を上げて言った。
「今、行きます」
当てていたタオルを彼女に渡すとキッと前を見て歩き出した。
「ルビー」
「大丈夫。今日来たお客さんだけアンコールなしでは可愛そうだもの。弾くよ」
そう言って彼は再び舞台へ出て行った。
「エスタレーゼ、彼……」
マルコが心配そうに訊く。
「腱鞘炎を起こしてるの。なのに無理をして……お願い。おじ様、お医者様を呼んであげて」
「わかった」
アンコールもきっちり2曲弾ききってルビーは観客に笑顔を向けてサロンから引き上げて来た。しかし、それは更に痛みを悪化させる事になった。
医者は鎮痛剤と湿布薬をくれたが、少なくとも1週間は手を休ませなければいけないと告げた。つまり、ピアノを弾いてはいけないと……。
「いやだよ! 明日も僕はコンサートを開く。あとたった4回なんだよ。どうしても100回連続コンサートを成功させるんだ」
「気持ちはわかりますが、ここで無理をしては後々ピアノが弾けなくなってしまうかもしれないんですよ。一時の感情に走ってはいけません。落ち着いて。とにかく安静に、冷やして、まず熱を取る事です」
「冷やせばいいんですね」
そこで、彼は徹底的に冷やす事にした。冷たい水につけたり、氷を当てたり、もちろん、医者からもらった湿布や薬も使った。
「どう?」
時折、エスタレーゼが様子を見に来た。
「うん。確かに冷やしてる間だけはいいんだけど……」
「けど、あまり冷やし過ぎるのもよくないわよ。もう遅いし、眠った方がいいわ」
「でも……」
「湿布を貼っておけば大丈夫よ。ほら、手を出して」
エスタレーゼが巻いてくれた包帯を見てルビーは情けなさそうな顔をした。
「あと少しなのに……」
「様子を見ましょう。明日にはよくなっているかもしれないわ」
エスタレーゼが慰めてくれた。が、翌日も痛みはほとんど変わらなかった。それどころか左手ほど強くなかった右手の痛みが悪化した。どうしても痛い方を庇って弾いた結果、思った以上に負荷が掛かってしまっていたのだ。
「最悪の気分だ」
昼食を終えてもまだ一向によくならない手首を撫でながらルビーが言った。
「ルビー、あまり手首の調子が悪いなら、コンサートを休んでもいいんだよ」
マルコが言った。
「いやだよ。誰が休んだりするものか。この手が壊れたってコンサートは行う!」
ルビーはそう宣言して出て行った。
「やれやれ。大した根性だ」
マルコが首を竦めてエスタレーゼに囁いた。
「ホントに意地っ張りなんだから……。だけど、おじ様もおじ様よ。ルビーにあんなこと言って……。あの子は本気にしていましてよ」
「ハハハ。私としては十分本気なんだがね。あの子は生きた宝石さ。ぜひ、私のコレクションに加えたい。あの子のためなら全ての財産を投げうっても構わないと思ってる」
「おじ様……」
そして、その日の夕方、痛みを取るための注射をしてもらってルビーはコンサートに臨んだ。医者嫌いのルビーが自ら病院に出向いて鎮痛剤を打ってもらったのだ。それも半ば脅迫に近かった迫り方ではあったが、とにかくそのおかげで一時的に痛みはよくなったらしい。ただ、若干知覚が鈍くなったのと指先に痺れが出たがそれは許容するしかない。とにかく、そうやってその日のコンサートは何とかクリアした。そして、その晩もルビーはずっと冷やし続けた。少しでも早くよくなるように……。
「あと3回……」
翌日もルビーは医者に頼んで注射をしてもらった。
「ホントにもう、これ以上無理をしたらどうなっても知りませんからね」
医者から散々お説教されたが、彼は気にしなかった。
(そんな事よりコンサートの方が大事だ)
そして、次の日。手首の腫れは大分よくなっていた。熱も引いたし、痛みも少し楽になっている。徹底的に冷やしたのがよかったのかもしれない。だが……。何となく体がだるい気がした。朝から頭痛もしていたし、喉も痛かった。微熱があった。
「何だか風邪を引いたみたいなんだ。食欲がないし……」
「熱は?」
エステレーゼが言った。
「微熱」
「きっと体を冷やし過ぎたのよ」
「そうだね。でも、手の方は大分よくなったんだよ。ほら、こうやって動かしても酷い痛みはなくなった」
「でも……」
「大丈夫。コンサートは出来るよ」
が、夕方になると熱は上がり、また医者が呼ばれた。医者は薬をくれたが、コンサートは中止するようにと言った。が、それでもルビーは聞かず、無理を押してやり通した。
「だって、あとたった2回なんだよ。ここでやめたら何もならない。僕は絶対いやだからね! あいつのものになんかなってやらない。そこがたとえ楽園だったとしても……」
「だけど、ルビー、熱があるのよ。無理をしたら肺炎を起こす危険があるからとお医者様がおっしゃったじゃない」
エスタレーゼが止めるのも聞かず、彼はコンサートを開いたのだ。そして、それは成功した。が、アンコールを弾き終えて戻って来た彼はそのまま意識を失った。
「限界です」
医者が言った。
「一体何を考えてるんですか? 本当に肺炎を起こし掛けてるじゃありませんか。命を何だと思っているんです。3日間は絶対安静にしててもらいますからね」
強い口調で医者は言った。その日、丁度仕事を終えて戻って来たギルフォートとエスタレーゼがそれを聞かされる羽目になった。ルビーは高熱を出して点滴に繋がれベッドに寝かされている。時折何かうわ言を言ってはパタパタと指を動かしている。眠っている時でさえ、彼はピアノを弾いているらしかった。
「一体何故こんな事に?」
状況のわからないギルフォートにエスタレーゼが説明した。
「今日がラストコンサートだったのに……」
彼女が残念そうに言った。時間はもう夕方の5時を少し過ぎていた。
「仕方なかろう」
ギルは、まだ目を覚まさないルビーを見やって呟いた。
「でも……」
不安そうなエスタレーゼ。と、そこへ唐突に目を覚ましたルビーが言った。
「いけない。眠っちゃった。ねえ、今は何時?」
「5時14分だ」
「5時14分? 大変だ! コンサート!」
ルビーは窓の外を見て叫んだ。
「もう無理よ。今から曲をセレクトしたのでは、とても開演までには間に合わない。それに、まだ、あなたは眠っていなければ……。お医者様が3日間は絶対安静にしてなきゃだめだって……」
「そんな事言ってられないよ。僕はコンサートに行く。曲は全部決めてあるから……。それに、今日が最後の日なんだよ。何が何でも成功させる」
と騒いでいるルビーに医者が言った。
「だめだ。君を行かせる訳には行かない」
「先生……」
「丁度点滴の薬がなくなる頃だったから様子を見に来たんだ。よかったよ。そんな状態で外に出るなんてとんでもない。今度こそ本当に肺炎を起こして死んでしまうよ。それでもいいのかい?」
「構わないさ!」
ルビーが叫んだ。
「あいつのものになるくらいなら死んだ方がましだ! だから、絶対にコンサートはする。誰も僕を止める事なんか出来ないさ。誰も僕も意思を止められない。誰も……!」
「ルビー……」
「さあ、そこをどけ! そして、僕を連れて行くんだ」
有無を言わさぬ強い口調で彼は言うとそこにいた誰もを押しのけてドアを開けようとした。
「やめなさい! 自殺行為だ」
医者が叫んだ。
「うるさいっ! どけよ。時間がないんだ」
ルビーがギンと鋭い目で医者を睨む。
「し、しかし……」
「ルビー! だめよ。ここで無理をしては……」
エスタレーゼも止めたが、ルビーは聞かない。
「それじゃあ、君は僕があいつのものになってもいいの? 僕がいなくても平気なの? 僕が邪魔なの?」
「そんな事言ってないでしょ」
「だったらそこをどいてよ。僕は行くんだ。そして、コンサートを成功させる」
そう言い切るルビーの足元はしかし、熱のためにふらついている。それを見て医者が何か言いかける。が、さり気なくルビーの肘を掴んで支えてやったギルフォートが言った。
「わかった。来い。連れて行ってやる」
それを聞いてパッとルビーの顔が輝く。と同時に医者は渋い顔で忠告した。
「どうしてもと言うならもう止めませんが、責任は持てませんからね。それと、熱さましの注射をしてって下さい。何とか2時間くらいは持つでしょう」
「ありがとう。ドク」
そうして、遂にラストコンサートが始まった。風邪と腱鞘炎という最悪のコンディションの中で行われたコンサートであったが、ルビーは最後まで華麗な蝶のように鍵盤の上の花園を自由に飛んで観客を虜にした。誰も彼がそんな状態で弾いているなどと気がつかない程に、どの曲も最大限の魅力を際立たせたすばらしい演奏だった。そして、アンコール……。薬の効果が切れたのか、彼は赤い顔をしていたが、その表情はうれしそうだった。
「氷を」
エスタレーゼが持って来てくれたそれを手と額に当てて彼は微笑む。
「やったよ。アンコールだ」
そして、結局、彼は小品を3曲弾いて幕とした。
「ルビー! おめでとう! 遂にやり通したね」
マルコが感激して彼を抱き締めキスをした。
「ありがとう」
「ところで、最後に弾いたあの曲は何の曲だい?」
「ショパンだよ。最後に弾くのはショパンの曲にすると決めてたんだ」
「そうか。だが、わたしもショパンの曲なら大抵聞き覚えがあるのだがね,あの素晴らしい曲は今日初めて聴いたよ」
「だって、仕方ないよ。あれはまだ発表する前だったんだもの」
そう言って彼はクスリと笑う。
「発表前?」
マルコが怪訝そうに彼を見やったが、ルビーはハンカチで汗を拭きながら言った。
「ねえ、何か飲み物をくれない? 僕、喉が乾いたの」
「あ、ああ。すぐに運ばせよう」
マルコは、最高級のワインを振舞った。グラスに映るルビーをうっとりと見つめ、彼は改めて言った。
「これで君は千の薔薇と1億ユーロを手に入れた訳だ」
「いらないよ」
ルビーはあっさりと断った。
「どうして? 君は賭けに勝ったんだ。当然の権利なんだよ。それに、私は約束した事はちゃんと守るよ」
「でも、僕は何もいらない。薔薇はやっぱりここで咲いているのが1番だし、お金は僕にとっては必要ないものだし……僕は、ピアノが弾けた事だけで幸せなんだ。こんなにたくさん弾いた事なかったし、こんなにたくさんの新しい曲と出会えた事がうれしいんだよ。それに、目標があったからがんばれたし、あなたには感謝しています。マルコ」
「おお、ルビー……何て素晴らしい子なんだ、君は……。ますます惚れ直したよ」
「フフ。でも、それはもう諦めてよ。賭けは僕が勝ったんだから……」
「いいや。諦めない」
と言うマルコにルビーは怪訝な目を向けた。
「これからは、世界中、何処にいても、君が私を必要と思った時に呼んでくれ。どんな事でも構わない。何処からでもきっと駆けつける。約束しよう。君と君の願いをかなえるために……」
「マルコ……」
ルビーは潤んだ瞳で彼を見た。
「ありがとう……」
しっかりと握ったその手が熱い。
「ルビー、今日は本当にがんばったね。とりあえず友情の印にこの薔薇を……」
マルコが白い薔薇の花束をくれた。
「これは……あの光の中に咲いていた……」
「そう。『スウィートルビーホワイト』、君の薔薇だよ」
「ありがとう……」
そう言うとルビーは彼にキスした。
「ルビー……」
マルコは感激のあまり涙した。が、ルビーは彼にもたれるようにそのまま意識を失った。
「ルビー……?」
そんな彼をしっかり抱きとめてマルコは言った。
「まったく、何て子だ……。大したもんだよ、本当に……。素晴らしい宝物だ。ジェラード、それに、ギルフォート、大切にしてやれよ」
マルコはそっとその宝物の頭を撫でると待機させていた医者を呼び、そっと彼をベッドに運んだ。それから2週間。ルビーはそこで静養し、すっかり元気になってドイツへ帰って行った。
――世界中、何処からでも君のところへ駆けつけるよ
それは、本当に心強い味方を手に入れた瞬間だった。
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