RUBY
〜練習曲2 遺書〜
Part 2 / 3
霧雨が降っていた。しかし、街を行く者は誰も傘を差していない。ルビーは一人、小走りに駅へ向かった。
「確かこっちの方なんだ」
それは以前来た時、住んでいた家と似た街並みに思えた。
「ほら、あの標識だって見たことがある。だから、このまま真っ直ぐ行けば、きっと駅があるんだ」
しかし、それは何処にでも普通にある制限速度を示した標識だった。どんよりと灰色に垂れこめた空が地上の建物にも降りて来て、その境が見分けられない。エンジンの音を響かせて異次元のトンネルからふいに車が現れたり、前を歩いている人の姿が突然見えなくなったりした。
「今日は特別に天国と地上を繋いでいる扉が開く日なのかもしれない……」
濃い霧の向こうを覗きながらルビーは首を傾げた。
――今度ロンドンに来た時、湖水地方へ連れて行ってやるよ
ブライアンの明るい金髪がすぐそこに見えたような気がした。
「こんなことなら彼の連絡先を聞いておくんだった」
髪や上着が湿気を含んで肌にじっとりと貼り付いてきた。歩いている人はもうほとんどいない。時間は早いのにまるで夜の沈黙に追いたてられているようだ。
「誰もいなくなっちゃった」
道路には車さえも通らない。冷たい石の壁が続いているだけだ。
「ルビー」
不意に呼ばれて振り向くとタクシーの窓から中年の男が顔を出していた。
「ウェーバー先生」
思わずそう呼んだ。ルビーはその男を知っていた。ウェーバーはフランスのモンマルトルで開業している医師だ。その彼とロンドンで再開するとは思わなかった。
「何処へ行くんだい?」
医者が訊いた。
「湖水地方だよ」
「湖水地方だって? ここからじゃ遠いだろう」
医者は不審な顔をした。
「だから、駅に行くんだよ」
「駅に行くなら方向が違うだろう。それに、濡れるとよくない、君は身体が弱いのだから……。車で送ってやろう。乗りなさい」
そう言うと彼は車のドアを開いた。
「ありがと」
ルビーはそう言うと大人しくタクシーに乗った。
「そんなに濡れて……。着替えなければ駄目だ。ホテルに泊っているのかい? ギルフォートは一緒じゃないのか?」
医者はハンカチを出すと、ルビーの濡れた髪を拭いてやった。
「最初はホテルにいたの。でも、さっきまでは病院。ギルはまだ駄目だって言ったけど、僕はどうしても湖水地方へ行きたかったんだ。だから来たの」
「病院だって? 具合でも悪かったのかい?」
そう言うと医者はルビーの手首を掴むと脈を取り始めた。
「胸が痛かったの。でも、もう治ったから平気。僕、ロンドンの医者は嫌いだよ。まえにも酷いことされた。今日も僕に注射したんだ。風邪がまだ治っていないと言って……。針がチクリと刺してすごく痛かったんだ」
「でも、まだ熱があるようだね。脈も速いし……」
「熱? いつもだよ。だから平気。ねえ、湖水地方はこっち?」
ルビーが指さす。
「そいつは多分、反対方向ですね、坊ちゃん」
運転手が言った。
「え? そんなの困るよ、僕。約束したんだから……」
「誰と?」
医者が訊いた。
「ブライアン リース」
「それじゃ、その彼に連絡して遅れると言えばいいだろう」
「それが、ブライアンの連絡先がわからないの。ギルは知ってるんだけど……」
「それじゃ、ギルフォートに頼むしかないね。彼は何処にいるって?」
「知らない。僕、黙って来ちゃったから……。ウェーバー先生はどうしてロンドンに来たの?」
「私は学会があってね。明後日にはウィーンに行ってしまうけど、それまではロンドンにいる」
「ウィーン? あとで僕もそこに行くよ。アルがハイリゲンシュタットで待ってるの」
「そう、アルモスが?」
医者は指で軽く顎を撫でた。
「それで、ギルフォートは何処にいるって?」
「多分お仕事。でなければ女の所」
「君を放ってかい?」
「うん。約束したのに……。いつもそうなんだ。ギルはいつも……」
微かな痛みが言葉を遮る。それから少しだけ咳き込んだ。
「いけないな。やはり風邪がまだ治りきっていなかったのだろう。何処の病院から来たって?」
「いやだよ! 病院には行かない」
そう言うとルビーはドアを開けようとした。
「駄目だ! 危険だよ」
医者は慌ててその手を押さえた。
「走行中の車のドアを開けるなんてしてはいけない」
医者は静かに首を横に振って制した。が、ルビーはじっとそんな男の顔を見つめて言った。
「だって病院へ行けなんて意地悪を言うんだもの」
「意地悪か。まいったな」
ウェーバーはどうしたものかと思案していた。と、そこへ携帯電話の呼び出し音が響いた。
「おや、君の電話のようだね」
医者が言った。
「うん。きっとギルだよ。メロディーによって誰からなのかわかるようにしてもらったの」
「出ないのかい?」
「いいんだ。きっと彼は病院へ戻れって言うから……」
ルビーは頑なだった。ウェーバーはそんな彼を見つめ、別の提案をした。
「私はこれからホテルへ帰るんだが、君も来るかい?」
「そこって面白いの?」
「ああ。隣に映画館があって、日本のアニメーションフィルムを上映していたよ」
「日本の? 僕も観れる?」
「ああ、多分ね」
「それじゃ、僕、そこに行く! いいでしょう?」
「ああ。もちろんだよ。だが、その前に濡れた服を着替えて、私に診察をさせてくれるならね」
「いいよ。先生は痛いことしないから……」
そうして、タクシーはウェーバーが宿泊しているホテルに向かった。
そこに残された者よ。あなたは、あなた方は信じるだろうか?
ああ、僕は何もかもを知り、何もかもを愛でることができた。そこにある何もかもをだ。
それなのに……。僕は閉ざされていた。社会から隔絶され、言葉を発することを禁じられた。こんなにも才能豊かで、思いのままに振る舞うことさえ可能なものを……。音楽の才を……。それが僕自身にとってどれほど苦痛と苦悩に満ちた時間だったことか。あなたに、あなた方に想像がつくだろうか?
フィルムは日本語だった。ウェーバーがチケットを買ってくれた。
「君は日本語がわかるんだったね」
「うん。僕、通訳してあげようか?」
「いや、字幕が出るからいいよ。他のお客さんに迷惑が掛かってしまうからね」
「僕がいると迷惑なの?」
「君がじゃないよ。大きな声を出すとよくないって言ったんだよ」
「よくないの?」
ルビーが泣きそうな顔をしたので医者は慌てて付け足した。
「いや、小さな声なら大丈夫だよ」
「でも……」
ルビーはだまった。
喉につかえて出て来ない言葉。在るべき場所へ帰ることができない言葉。ただそれだけのことなのに、何故他の者には許されて、僕には許されないのか? 誰からも理解されず、誰にも伝えることのできなかった言葉の墓標が心の中に建ち並ぶ。まるで座礁した船のように……。そこに囚われたまま身動きができない。凡庸な者達よ、嘲笑うがいい。そして、その刃を僕の心臓に向けるがいい。手痛いしっぺ返しをくれてやる。
「コーラとポップコーンを買って来たよ」
医者が言った。
「先生もポップコーンが好きなの?」
ルビーが訊いた。
「ああ。子どもの頃は映画館に入るといつもそうした」
医者は昔のことを思い出すようにすっと目を細めた。画面の中ではやんちゃな少年達が走り回っている。
手に入らなかった切符を抱いて僕は空想の列車に乗るよ。そして、もう二度と戻って来ない。星を巡る列車は僕を乗せて遠い街に行くんだ。そして、そこで僕は出会うだろう。何もかもを理解してくれる者に……。そう夢見ていた。ずっとそう思って信じていたかった……。永遠に……。
映画館を出ると入り口に一人の男が立っていた。
「ギル……」
しかし、現実とはいつも残酷だ。僕が望まない真実を突きつける。
「ドクが連絡したの?」
ルビーが訊いた。
「いや。GPSだ。おまえの携帯から発せられる電波によって位置を確認した」
銀髪の男が答えた。ルビーはポケットから出したそれを投げ捨てようとした。が、それはエスタレーゼが文字が読めないルビーのために絵文字や記号を駆使してカスタマイズしてくれたものだった。
――ほらね、絵によって誰のマークなのか決めておけばあなたにも使えるわ
それを思い出してルビーは留まった。
「ドク、ご面倒をお掛けしたようですね」
ギルフォートが言った。
「いや、私はただ偶然通り掛かったものでね。彼はまだ微熱があるようだし、大事にしないといけないと話していたところなんだ」
しかし、ルビーは不満そうに言った。
「僕は平気。だから、ねえ、早く湖水地方へ連れて行ってよ」
ルビーが詰め寄る。
「何をそんなに焦ってる? 急がなくても湖水地方は逃げて行ったりしないだろう?」
「わからないよ」
と、ルビーが言った。
「ウサギさんは臆病なんだ。僕が触ろうとしたら、逃げて何処かへ行ってしまうかもしれない……」
長い睫毛が微かに震える。その背後に灯る外灯の灯がスクリーンのように霞んで見えた。
「明日には天気も回復するだろう」
ギルフォートが空を見上げて言った。
「それじゃ、明日連れて行ってくれるの?」
ルビーがぱっと顔を輝かせて訊いた。男が頷く。
「その代わり……」
とギルフォートは続けた。
「きちんと薬を飲まなければいけない」
「わかった。飲むお薬なら僕平気だよ」
ルビーはうれしそうに笑うと、道路の方へ駆けて行った。
「ギルフォート……」
医者が小声で言った。
「あの子の身体は……」
あとから出て来た子ども達がわっと歓声を上げて駆けて行く……。その声がそこに立つ男達の影を越えて行く……。
「ドイツに連れて帰ります。もうここでの仕事は終わりました」
ギルフォートが口にした。
「私の思い過ごしだといいのだが……」
ウェーバーは剥げかけたポスターをじっと見つめて呟いた。
「奴は、あなたのことを信頼している。もし、必要があればお願いするかもしれません。滞在先の連絡先を教えておいてくれませんか?」
「では、携帯の番号を……」
そうして、彼らは医者と別れ、ホテルへ向かった。
翌日。ギルフォートと二人は電車に乗って出掛けた。そして、ルビーがずっと憧れていた湖水地方へと降り立った。
「寒い……」
ルビーが言った。夏でもさほど気温が上がらないこの地方だ。春先の季節には、まだ重いコートが要った。
湖は美しく、パステル画に描かれたような自然が何処までも広がっていた。薄い雲の隙間から水色の空が覗く。そんな空から、時折シャーベットのような雨がぱらぱらと降り注ぐ。水晶のようなその滴が、そこに生きる植物や動物達に生気を与えていたのだ。
そんな小道をギルフォートは黙々と歩いた。その彼のあとを追ってルビーは自然の優美さを見つめた。
「ウサギさんいないね」
ルビーがぽつんと呟いた。
「雨が降っているからな」
低い声で男が答える。ルビーはコートの襟を立てていたが、抱えていた花束が僅かに震えている。男はそっと自分の上着を脱いでルビーに掛けてやった。
「いいよ。ギルが寒いでしょう?」
「おれは大丈夫だ」
「でも、濡れてしまうよ」
「おまえは風邪を引いているのだから無理はするな。肺炎でも起こしたら大変だ」
「うん……」
ルビーは素直に頷いて男の跡に付いて行った。
「ここ……?」
男が立ち止まったのでルビーは辺りを見回した。細い緑の葉と木々の間を埋めるように丈の短い草が一面に生えている。細い水路の脇には名も知れぬ小さな青い小花が咲いていた。遠くには霧に霞んで茶色い岩肌が見える。もう雨は止んでいた。薄い水色の空に灰色の絵の具を溶かしたような雲が薄く伸びていた。
「花を」
と、ギルフォートが言った。ルビーは自分が持っていた白い百合の花束を差し出す。
「供えてやれ」
目の前の石碑を差して男が言った。
「でも……」
そこに立てられている十字架はまだ新しかった。そして、刻まれた文字も……。
「これって誰の……」
そう言い掛けてルビーは黙った。背後の空を飛ぶ飛行機の影が心の中を過って行く……。
「奴はもう自由になったんだ」
ギルフォートがぼそりと言った。
「自由に……?」
ルビーが返す。その頬に雨粒が当たった。
「そうだ。奴は……ブライアンは死んだ」
「……いつ?」
「エスタレーゼが死んだのと同じ日に……」
――エスタレーゼと
男の口がそう動くのをルビーは不思議そうに見ていた。彼女がいなくなってから、ギルフォートがその名を口にしたことはほとんどなかった。
「その時、僕もそこにいた……?」
男が頷く。ルビーはじっと自分の手のひらを見つめた。
「まさか僕が……?」
「違う」
男は否定した。
「奴を殺したのはレッドウルフだ」
そう言った男の脳裏に別の答えが浮かんで消えた。
――貴様がユダだったとはな
(違う)
――ルビーを守れるのはおまえしか……
(違う)
――貴様が撃ったのか? ルビーを……
(ルビーを……)
雨粒の数だけ時間が過ぎた。
そして、風の数だけ感情がもつれ、虚像の空に虚空の心が映り込んだ。
「どうして……?」
握り締めた拳を震わせてルビーが訊いた。
「何故助けてくれなかったんだ!」
「運命だった」
それは信じがたい言葉だった。いつも運命に立ち向かい、自ら切り開こうとしていた彼が発した言葉とはとても思えなかった。
「どうしてだよ? 何故そんなこと言うんだ!」
ルビーは困惑した。
「逃亡しようとするヘリをおれは撃った。撃てばブライアンも死ぬとわかっていた。だが、おれは後悔していない。そして、恐らく奴も……」
「馬鹿野郎!」
ルビーは男に殴り掛った。その勢いで、肩に掛けられていたコートがばさりと落ちた。
「ギルの馬鹿野郎!」
ルビーは激昂していた。
「何故助けてくれなかった! どうしてそんな大事なこと、今まで僕に黙って……! 僕には理解できないって思ったのか? ごまかせると思ったのか? それとも、エレーゼを……」
ルビーは力任せに男を殴り続けた。しかし、ギルフォートは何も言わなかった。抵抗もせず、じっとルビーの拳をその体で受け止めている。
「大馬鹿野郎!」
ルビーはもう一度叫ぶと渾身の力を込めて拳を振るった。ギルフォートはその勢いに飛ばされて背後の石碑で背中を打った。殴ったルビーも勢い余って膝を突く。握ったままの拳が擦り剥けて赤い。その顔も真っ赤に火照っている。伝う涙が拳に絡みついて光っていた。
「気が済んだか?」
ギルフォートが訊いた。が、ルビーは首を横に振った。そして立ち上がると叫んだ。
「まだ何も済んでない!」
(そうだ。まだ何も済んでなんか……)
僕を嘲笑い、蔑んで来た者達よ。僕がいなくなってからようやく気づくだろう。僕がどれほどの才であったか。失われてなお、惜しむがいい。もはや取り返しのつかない過ちをおまえ達は犯したのだ。でも、僕はそれを責めたりすまい。おまえ達は既に罰を受けたのだから……。
「ブライアンは……」
そう言い掛けてルビーは口を噤んだ。
「奴は……おまえのことが好きだったよ。おれにおまえのことを頼むと言っていたんだ」
石碑の向こうで小さなウサギの目が覗く。
「まっぴらだ!」
ルビーが叫んだ。
「もういやだ! いつまでもこんな……」
(がんじがらめの僕なんて……)
何一つ自由にならず、何一つ認められず、今まで必死に生きて来たけれど、僕は僕だけのために生きたいんだ。僕が何も知らないと思って、これまでずっと僕の力を利用し、僕を翻弄してきたすべての鎖よ、さようなら。
ルビーが駆けだす。離れた処からじっと彼を見ていたウサギが、その気配に驚いて彼と並行に駆け出した。鳥の囀りと、噎せるような土と草の匂い……。残された黒いコート。男はそっとそれを拾うと駅舎の方へ歩き出した。
すべての鎖を断ち切ってしまえ! 僕自身を解き放つために……。
乾杯しよう、最高のワインで。
すべての人に祝福を!
そして、僕だけのための愛をいっぱいに注いで!
たった今着いたばかりの列車に飛び乗ると、ルビーは湖水地方をあとにした。
「ここは絵葉書の国……。天国へ通じる扉が、虹の向こうに開く場所……」
ルビーは窓から見えるスレートを見つめて思った。
「何処まで行こう……」
慌てて乗ってしまったその電車が何処へ向かっているのか彼には見当がつかなかった。
――ウィーンへ……。ハイリゲンシュタットに来ないか? 美味いワインをご馳走するぜ
「ベートーヴェンに所縁のある街か……。それもいいね」
彼は窓にブラインドを下ろして言った。
僕はもう疲れたんだ。人形であることに……。人形であるという人間を演じることに……。でも、その本当を誰が理解してくれるだろうか? どうか僕を忘れないでと願う心を……。
それと、僕のピアノは大切に保管して。でも、もし、そこにそれがあることで悲しみが増すならばどうかそれをお金に換えて、子ども達のために寄付してやって欲しい。
そして、未だ巡り会うことができなかった僕の恋人よ。
僕は光になれずとも貴女のもとへ飛んで行くでしょう。
「ここは一体何処なんだろう?」
いつの間にか窓の外は暗くなっていた。家々の窓にはぽつぽつと灯りが灯っている。既に何度か電車を乗り換えて景色は都会に変わっていた。光の群れが流れて行った。黒い川に沿って灯りが動く。
「きれい……」
ルビーは思わずそれに見とれた。それはいつか絵本で見た銀河鉄道のようだと彼は思った。
――日本の本だよ。きっと君が喜んでくれるだろうと思ってね
「ブライアン……」
胸の奥がちくりと痛んだ。
「どうして……」
その頬にゆっくりと涙が伝った。
(死ぬのなんか怖くない。死んだ人だってたくさん見て来た。なのに何故? 涙が止まらないんだろう? どうして今になって……)
夜空に浮かぶ光点が音も立てずに遠ざかる。それは飛行機の光だった。
「そうだ。空港へ行けばいいんだ」
パスポートなら持っている。それに拳銃も……。空港のチェックに掛からない方法を彼は熟知していた。
「行こう。ハイリゲンシュタットへ……」
ギル。
これまでのあなたのやさしさと配慮に感謝します。
僕はあなたの弟にはなれないし、あなたの苦悩を救ってあげることはできません。でも、僕がいなくなれば、あなたの苦労も減るでしょう。
だから、僕は逝きます。ここ、ハイリゲンシュタットの地で……。
ありがとう。そして、さようなら。
ルートビッヒ フォン シュレイダー
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